朝日のような夕日をつれて

第1回公演1981.5.15〜5.17 早大大隈講堂裏特設テント

作・演出:

鴻上尚史

登場人物:出演


部長・ウラヤマ:

大高洋夫

研究員・ゴドー1:

岩谷真哉

モニター・ゴドー2:

名越寿昭

社長・エスカワ:

森下義貴

少年・医者:

松富哲郎

主催 早稲田大学演劇研究会


あなたを待つという事。
あなたに待たれるという事。
待つことは幸福なのか。待つことは不幸なのか。
待つことをやめるのは難しい。
しかし待つことを忘れるのはたやすい。
つれないそぶりを見せるのはたやすい。
つれないそぶりをやめるのは難しい。
待たれている事は楽しい。
待たれていない事は恐ろしい。
ゴドーは一体どんな顔で登場すればいいのか。
人生をつぶすのはたやすい。
暇をつぶす事は難しい。
ルービック・キューブを忘れる事はできる。
しかし宇宙を忘れる事はできない。
愛を信じる事は可笑しい。
手ざわりを信じる事は悲しい。
淋しさは愛に似ている。
理解は別れに似ている。
連帯は孤独に似ている。
救済はナイフに似ている。
夢は髪の毛に似ている。
そして第三舞台は何者にも似ていない。
 
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